レクサスは11月30日、欧州における『LFA』の販売活動を行う拠点として、英国ロンドンの「レクサスパークレーン」を指名した。ショールームには、欧州では初となるLFAの実車も展示される。
レクサスLFAは、10月の東京モーターショーで初公開。レクサスのフラッグシップに位置づけられる2シーターのFRスーパーカーだ。
専用設計の4.8リットルV10は、電子制御10気筒独立スロットル、超軽量ロッカーアーム、チタン製コネクティングロッド&吸排気バルブなど、F1のノウハウを応用。最大出力560ps/8700rpm、最大トルク48.9kgm/6800rpmを発生する。前後重量配分は、フロントミッドシップ&トランスアクスルレイアウトにより、48対52と理想的。さらに、ドライサンプオイル潤滑システムを採用し、低重心化も図られた。
トランスミッションは、パドルシフト付きの6速2ペダルMT「ASG」。ボディにはCFRP(カーボン・ファイバー・レインフォースド・プラスチック)やアルミなどの素材がふんだんに使われ、1480kgという軽量に仕上げられた。その結果、LFAは0‐100km/h加速3.7秒、最高速325km/hという世界最高峰のパフォーマンスを実現する。
レクサスLFAは世界限定500台のみを販売。価格は正式発表されていないが、日本では3750万円程度になる予定だ。
レクサスは今回、欧州でのLFAの販売拠点を選定。英国ロンドンのディーラー、「レクサスパークレーン」が、全欧州のLFA購入希望者の対応に当たることになった。
同ディーラーはロンドン中心部のメイフェアにあり、広いショールームを備える。またVIP商談ルームも設けられており、LFAの仕様について細かい打ち合わせが可能。LFAの顧客には、納車まで専任の担当者がフォローする。
LFAは2010年3‐4月、欧州でのオーダー受付を開始。納車は2011年から始まるが、全生産台数500台のうち、日本向けが165台、米国向けが150台と決められた。残る185台のうち、何台が欧州に上陸するかは公表されていない。
LFAの販売担当責任者、Devshi Varsani氏は「東京モーターショーでの初公開以来、欧州各国から多くの引き合いがある」と、LFAの販売に確かな手ごたえを感じている様子だ。