新型日産『フーガ』のプレミアムパッケージには、木目パネルが“銀粉本木目”という仕様になっている。これは、職人が手作業で銀粉を刷り込んだ特殊加工品である。
デザイン本部プロダクトデザイン部の小田島貴弘さんは「銀をすりこむことで木目の溝になっているところに銀が入り込みます。すると、そこに光の干渉で見え方が変わって、華やかさが効果的に見えるのです」という。
初代で設定されていた「ピアノブラック」は新型では、設定されない。「非常に新鮮で評判は良かったのですが、新型の銀粉本木目はそれの進化版なのです」と小田島さん。
そして、「これらの技術はヤマハさんにお願いしています。先代のピアノブラックやマイナーチェンジで出した銀の象嵌風で培われた技術を、新型にそのまま持ってきています。表現方法は変わりましたが違ったことをやってやろうという思いは同じです」と語った。