GMの中国合弁、上海GMは23日に開幕した広州モーターショーで、新型車のビュイック『エクセルXT』を初公開した。オペル『アストラ』のビュイックバージョンである。
上海GMは新型エクセルXTを「5ドアボディのクーペのようなセダン」と表現。4ドアセダンが主流の中国市場へ5ドアハッチバックを導入するに当たり、やや苦しいコンセプトを打ち出した。
外観は基本的にアストラのまま。ただし、フロントグリルは大型化され、ビュイックブランドに共通する縦メッキのデザインが与えられた。アストラよりも、高級感を高める狙いが見て取れる。内装も素材の見直しにより、グレードアップが図られた。
エンジンはガソリン3種類を設定。トップグレードは1.6リットル直4ターボで、最大出力184ps、最大トルク24kgmというクラス最強の性能を発揮する。オーバーブーストモードでは、最大トルクを27.1kgmまで高めることが可能だ。
NAエンジンは、1.8リットル直4(138ps、17.8kgm)と1.6リットル直4(116ps、15.8kgm)の2種類。トランスミッションは、3エンジンともに6速ATとなる。
新型エクセルXTは2010年、中国全土で販売開始。中国では、オペル『インシグニア』がビュイック『リーガル』に変身して売れている。オペル車ベースのビュイック第2弾、エクセルXTは2匹目のドジョウとなるだろうか。