ポルシェSE、税引き前赤字44億ユーロ

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ポルシェ・オートモービル・ホールディングSEの監査役会は、2009年7月期の決算報告を承認し、税引き前赤字が44億ユーロになったと発表した。

前年同期の税引き前グループ利益は86億ユーロだった。フォルクスワーゲン社株式の現金決済オプションにおける評価損が影響した。減損が年度末に記録されたことから、オプションの大部分をカタールへ売却することになった。

また、フォルクスワーゲン社株式の取得費用を引き当てる過程で表面化した引当金と負債も収益を一段と悪化させた。フォルクスワーゲン社の普通株式におけるポルシェグループの所有比率が2009年1月5日に50%を超えたことに伴い、フォルクスワーゲングループは初めてポルシェSEの完全連結子会社となった。この結果、この引当金が必要となり、ポルシェSEの連結決算に含めるのを前に、フォルクスワーゲングループの資産と負債の評価額が改めて算定された。

ドイツ商法に基づいて作成された今事業年度のポルシェSEの決算報告によると、収益準備金から10億ユーロを取り崩した後の配当可能額は823万ユーロになる。

ポルシェSEの取締役会と監査役会は、2010年1月29日にシュトゥットガルトで開催される株主総会で優先株式1株あたり0.05ユーロ、普通株式1株あたり0.044ユーロ配当を提案する予定。

《レスポンス編集部》

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