【SUPER GT 最終第9戦】決勝…脇阪/ロッテラー組が逆転王座

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第9戦ツインリンクもてぎ
  • 第9戦ツインリンクもてぎ
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  • スタート
  • 8号車ARTA NSX
  • 36号車PETRONAS TOM'S SC430
  • GT500
  • GT300

SUPER GT(スーパーGT)の今シーズン最終戦となる第9戦「MOTEGI GT250km RACE」が、7・8日にツインリンクもてぎで開催された。GT500クラスの優勝は、ラルフ・ファーマン/井沢拓也組の8号車「ARTA NSX」。

ホンダは、来期はNSX以外の車両で参戦することを発表しており、NSXはホームコースで有終の美を飾った。

最終戦までもつれ込んだGT500クラスの09年王座は、2位に脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組の36号車「PETRONAS TOM'S SC430」が入ったことで、逆転で獲得。

連覇目前と見られていた本山哲/ブノワ・トレルイエ組(正確にはトレルイエは1戦欠場があるため王座獲得の権利は本山のみ)の1号車「MOTUL AUTECH GT-R」は、まさかのタイヤトラブルで5ラップ遅れのポイント圏外に脱落、年間ランキングで本山が3位、トレルイエは4位で終わった。

一方のGT300クラスは、青木孝行/藤井誠暢組の81号車「ダイシン アドバン Ferrari」が優勝。6組が王座獲得の権利を有していたが、前戦までランキングトップだった織戸学/片岡龍也組の19号車「ウェッズスポーツIS350」が3位に入って3点差で逃げ切り、王座獲得となった。

予選でポールを獲得したのは8号車。2番手は36号車。そして、4番手に1号車と、最終戦は全車ウェイトハンデなしなので王座獲得の権利を有するトップチームが前に並ぶ。

決勝は、スタートでロッテラーの36号車がファーマンの8号車をパスすることに成功。しかし、8号車も1秒間隔で36号車を追走し、序盤から両車によるデッドヒートが展開していく。一方、1号車はまさかのタイヤトラブルが序盤に発生してしまう。昨年も最終戦であわやという事態に陥ったが、今年はさらに悪い状況で、完全にポイント圏外に脱落。結果、36号車は2位フィニッシュでも王座獲得できるようになる。

無理に優勝する必要はないため、36号車は慌てることもなくルーティンのピットイン。一方の8号車は36号車にトラブルが発生して1号車同様にポイント圏外に落ちるようなことがあれば大逆転の王座獲得の目が出てくるため、ギリギリまでピットインを延ばす。タンクの軽い状態で飛ばしに飛ばした8号車は、ファーマンから伊沢へタッチしてピットアウトすると、36号車からトップの座を奪還することに成功する。

ここで、ベテランの36号車の脇阪は無理にトップを奪いにはいかない。着実に2位フィニッシュの道を選ぶ。結果、脇阪からのプレッシャーの心配がなくなった、まだ2年目の伊沢が危なげなく走りきり、今季2勝目を達成。NSXに華を贈る形となった。

そして脇阪も2位フィニッシュし06年以来のドライバーズと、2年連続のチームタイトルの2冠を獲得した。なお1号車の5ラップ遅れでの完走のため、チームタイトルの方も「2周遅れ以上で完走」の1点のみの加点となり、36号車のLEXUS TEAM PETRONAS TOM'Sに加え、8号車のAUTOBACS RACING TEAM AGURIに抜かれ、3位に転落となった。

SUPER GTの来シーズンは暫定スケジュールが発表済みで、第1戦が3月20・21日に鈴鹿サーキットで開催となる。今シーズンの開幕戦を担当した岡山国際サーキットは、鈴鹿とポジションチェンジで第2戦に回る形だ。また全8戦で開催され、最終戦は10月23・24日のツインリンクもてぎ。ただしその後、11月13・14日に富士スピードウェイで特別戦が開催されるスケジュールとなっている。

《デイビー日高》

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