日産自動車が発表した09年9月中間期の連結決算によると、当期純利益は、前年同期比92.9%減の89億9800万円となり、大幅減益となったものの、黒字となった。主に主要市場での新車買い替え補助金制度、中国での販売台数増加が貢献したため。
売上高は、同30.5%減の3兆3833億7300万円と大幅減収となった。日米市場で新車販売が落ち込み、グローバル販売台数は同14.6%減の162万3000台となったのに加え、為替換算の影響もあったため。
営業利益は、同50.5%減の948億7700万円となり、売上高営業利益率は2.8%にまで回復した。経常利益は同83.6%減の332億1300万円となった。
同社のカルロス・ゴーン社長は「09年度上期の日産の業績は明るい材料であり、リカバリー・プランが順調に進んでいるということを示しているが、世界市場での景気回復が持続的なものであるという確認ができるまで、引き続き慎重な見通しを維持していく」とコメント。