国内初となるバイオガソリン製造装置 新日石グループが新設

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新日本石油は、石油精製部門である新日本石油精製が、根岸製油所でバイオガソリンの原料となるバイオETBE(エチル・ターシャリー・ブチル・エーテル)の製造装置を竣工したと発表した。国内初の製造装置で、生産能力は年産10万キロリットル。

根岸製油所は、2007年4月から輸入バイオETBEを原料としたバイオガソリンを製造・出荷している。今回の装置の新設で、バイオエタノールを原料とするバイオETBEの製造が国内で初めて可能となる。

原料となるバイオエタノールは、北海道で製造された国産品を調達、今後、同製油所では国産を中心としたバイオエタノールを原料とするバイオガソリンを製造する。

バイオガソリンは、二酸化炭素がトレードオフとなるため、環境に優しい燃料として注目されており、世界的にも需要が拡大している。

同装置は試運転を行った後、11月末から生産を開始する予定で、生産されたバイオETBEが配合されたバイオガソリンは、東京、神奈川、山梨、埼玉、長野、群馬、栃木の約1000か所のENEOSサービスステーションで販売される予定。

同社グループでは根岸製油所以外でも、2010年度以降、供給体制が整った製油所・油槽所から順次、輸入バイオETBEを原料としたバイオガソリンを出荷する。

《レスポンス編集部》

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