三菱自動車は、タイの子会社ミツビシ・モーターズ・タイランド(MMTh)がラムチャバン工場で、新型『ランサーEX』の量産を開始したと発表した。量産開始式典には、タイ国工業大臣、三菱自動車の益子修社長らが出席、ランサーEX第1号車のラインオフを行った。
生産開始したランサーEXは、排気量1.8リットルと2.0リットルの4モデルを取り揃える。このうち、1.8リットルモデルは、フレキシブル・フューエル・ビークル(FFV)で、エタノール85%混合燃料(E85)での走行が可能。E85対応車の量産は日本のメーカーとして初めて。
MMThでは、2007年以降に投入の全てのガソリン車をE20対応としているがE85対応車の量産に踏み切った。
環境に優しいバイオエタノールの原料は、タイ国内で生産でき、安定供給が見込めるため、タイ政府も積極的にFFV車の導入を推進している。三菱ではランサーEXの販売を通じて、環境問題に取り組む姿勢をアピールする。
MMThでは、ランサーEXをタイ市場に投入、2010年3月までに4000台の販売を見込んでいる。