スバル富士重工業が第41回東京モーターショー2009に出品する『スバル・ハイブリッドツアラー・コンセプト』。
水平対向エンジンとシンメトリカルAWD、リニアトロニック(CVT)などによるスバルの基本骨格はそのままに、フロントに発電・駆動用モーターを、リヤに駆動用モーターを配した2モーター方式のハイブリッドシステムが組み合わさる。
同車のハイブリッドシステムは、2L水平対向直噴ターボガソリンエンジンとリニアトロニック(CVT)のパワーユニットに、フロント10kW・リヤ20kWのアシストモーター2機、リチウムイオンバッテリー、モータージェネレーターなどが配されるというもの。
水平対向エンジンとシンメトリカルAWDという基本骨格にハイブリッドシステムが追加されることから、モーターが前後方向(縦)に設置される点が他社のハイブリッドカーと違うところのひとつだ。
走行状況にあわせてハイブリッドシステムのモードを切り替える。発進時や車庫入れなどの低速時はリヤモーターの駆動で走行、通常走行時には直噴ターボガソリンエンジンがメインの巡航、加速時はリヤモーターがエンジンの駆動力をアシスト、登坂走行時などは(通常は発電機として活用する)フロントモーターがアシストするという具合だ。
同社は、このハイブリッドシステムが実現すると「既存の同クラス車の燃費に対して50%程度の向上が可能だろう」と話す。