【メルセデスベンツ Eクラスクーペ 試乗】Cのキャラに近い…河村康彦

試乗記 国産車

『Eクラス』のクーペとは言っても、実はそのベースがEか『C』か、というのは微妙なところ。従来の『CLK』の後継車としての役割も与えられたこのモデルでは、ボディのサイズなどはむしろCのキャラクターに近いものであったりするからだ。

実際、Eセダンを降りてEクーペのドライバーズシートへと乗り込むと、まず実感させられるのは「セダンのキャビンよりも明確にタイト感が強い」という事。そしてその理由は単にクーペのために天井高が低いからなどではなく、セダンよりは明確に全幅および室内幅が小さい事が効いているのだ。

後席での空間はレッグスペースがタイトながら、前席下へと足先をすんなり入れられるので、「何とかフル4シーターと表現出来る」という印象。「E350」と「E550」でボディの剛性感に意外なまでの差を感じたのは、後者には巨大なサンルーフによる開口部が存在するからか。それも含めて走りの点でより強い好印象が抱けたのは、ダントツでE350。タイヤを含めてこの脚のセッティングのままで、ステアリング・ギア比をもう少しだけ速めて貰えればパーフェクト。

付け加えれば、こちらのクーペには、たとえ8気筒モデルに対してでもエアサスペンションが用意されないのも、冒頭掲げた“Cのキャラに近い”というイメージを受けてしまうひとつの要因。一部に報告されている「E550クーペはエアサス…」というフレーズは、実は元の資料が間違っていたための誤表記。

河村康彦|モータージャーナリスト 
1985年よりフリーランス活動を開始。自動車専門誌を中心に健筆を振るっているモータージャーナリスト。ワールド・カーオブザイヤー選考委員、インターナショナル・エンジンオブザイヤー選考委員。
《河村康彦》

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