ポルシェAGは、フェルディナンド・アントン・エルンスト・フェリー・ポルシェ(1909-1998)の生誕100周年を記念して、9月19日から10月31日までドイツ・ポルシェミュージアムで特別展を開催する。
期間中、ミュージアムにはフェリー・ポルシェが個人的に所有していた7台の車を展示する。その中には、従業員から「誕生日プレゼント」として寄贈された3台の車も含まれる。さらに、ポルシェブランド初の量産スポーツカーとして1948年に登場した『ポルシェ356/2 Keibl カブリオレ』も初めて一般公開する。
ポルシェアーカイブからは未公開写真や個人的な文書、所蔵品などもあわせて出展する。
来館者は、フェリー・ポルシェの実業家として、また一個人としての幅広い活動に触れることができるとしている。
フェリー・ポルシェの指導の下で、父フェルディナンドが経営していた自動車設計事務所は1948年にポルシェの名を冠する初のスポーツカー、タイプ356を発表し、独立した自動車メーカーとなった。ポルシェが世界有数の高級スポーツカーメーカーへと成長する中で、フェリー・ポルシェは50年にもわたり社長や監査役会会長として会社を率いてきた。
そのポルシェも世界的な金融危機から資金繰りが悪化、2011年にフォルクスワーゲンに経営統合されることが決定しており、フェリー・ポルシェを称える最後の特別展になる可能性も。