米国IIHS(道路安全保険協会)は13日、トヨタ『プリウス』とホンダ『インサイト』を「2009トップセーフティピック」に選定した。2台の高い衝突安全性が、公的に認められたことになる。
IIHSの衝突テストは前面オフセット64km/h、側面50km/h、後方32km/hで行う。ダミー人形が受けた傷害レベルに応じて、GOOD(優)、ACCEPTABLE(良)、MARGINAL(可)、POOR(不可)の4段階で評価。IIHSは総合評価でGOOD(優)となった車を、「トップセーフティピック」に指定し、衝突安全面でのお墨付きを与えている。
プリウスのテスト結果を検証すると、前面衝突では胸、膝、足などに受けるダメージが最小限となり、GOOD(優)評価。側面衝突でも、前後席ともに乗員へ与える損傷が少なく、GOOD(優)評価と認められた。ただし、前面衝突時の頭や首へのダメージはACCEPTABLE(良)評価。側面衝突の際のボディ構造についても、ACCEPTABLE(良)評価だ。
インサイトは前面衝突において、頭、首、胸、膝、足など、すべての部位への損傷が最小限で、GOOD(優)評価を獲得。側面衝突では、前席乗員の胸部へのダメージがACCEPTABLE(良)評価となったが、それ以外は、GOOD(優)評価となった。プリウス同様、側面衝突の際のボディ構造については、ACCEPTABLE(良)評価だ。
IIHSは安全性に重要な役割を持つESC(エレクトロニックスタビリティコントロール)について、「プリウスは標準なのに対して、インサイトはオプション」と指摘している。