[ホンダデザイン総括]DNAはスポーツカーとトラック

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1963年、ホンダは2つのクルマを発売した。ひとつは『T360』と呼ばれるトラック。次いで、『S500』。最初にこの2つを作ったというのが、まさにホンダのDNAとしてホンダの考え方を象徴している---。

そう話すのは本田技術研究所常務取締役、四輪R&Dセンターデザイン開発室室長の海老澤伸樹氏。本田技術研究所はホンダ製品の開発・研究を担当する、本田技研工業の子会社。通称“研究所”。ホンダ四輪デザインを総括する。

まずは、S500というスポーツカー。「クルマを操る楽しさだとか、ダイナミズムといったことを象徴するようなスポーツカーです」。そしてT360は「道具としてのクルマ、物を運ぶ、人に対しての便利な、いかに道具として役に立っているかというファンクショナリティなクルマ」。

つまり、ダイナミズムとファンクショナリティ、この2つを代表するようなクルマを最初に出しているというのが、ホンダの基本的なスタンスだということだ。そして、このダイナミズムとファンクショナリティが色々なクルマ1台の中に混ざりあっている。それがホンダ車の基本的な考え方だという。

「例えば、1990年に発売した『NSX』、日本で最初のスーパースポーツといわれたクルマだが、当時は色々意見がありました。スーパースポーツなのにこんなトランクがあっていいのかとか。スーパースポーツであっても、日常的なファンクショナリティを出していくというのがこのクルマの大きな思想だったのです」

「1994年に発売した初代の『オデッセイ』。これは、沢山の人が同時に移動できるというひとつの機能を追求したクルマだが、ただ沢山運ぶのではなくて、その中でいかに快適に移動できるかという、一種のダイナミズム、クルマを操る楽しさというのをこの中にも入れ込もうと考えてきたのが、このオデッセイの最初のコンセプト」

「そして、2007年の東京モーターショーの『CR-Z』コンセプト。これもスポーツカーというものとハイブリッドという新しい機能とをいかに組み合わせて新しい世界を作れるかというひとつのトライアルなのです」

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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