日産の高級車チャンネル、インフィニティは5日、新型『M』(日本名:日産『フーガ』)を米国カリフォルニア州で13 - 16日に開催される「第59回ペブルビーチコンクールデレガンス」で初公開すると発表した。
新型はフーガとしては2代目、インフィニティMとしては3代目。新型は日米のみならず、欧州へも初投入される。日産は新型フーガの日本デビューを今秋に予定しており、それに先駆けて、世界最大級のクラシックカーイベント、ペブルビーチで新型を披露することとなった。
インフィニティは、新型のティーザースケッチ1枚を公表。4ドアセダンでありながら、クーペのような流麗なルーフラインが特徴だ。また、豊かなボリュームを持つリアフェンダーも確認できる。インフィニティによると、新型のスタイリングには、3月のジュネーブモーターショーに出展されたコンセプトカー、『エッセンス』のモチーフが取り入れられるという。
日産は、すでに新型フーガに導入する新技術の一部を公表。ナビゲーションシステムからの情報を利用して、カーブ進入時にドライバーのアクセル操作とブレーキ操作をサポートする「カーナビゲーション協調機能付インテリジェントペダル」、カーブ走行中の車両挙動に応じてアクセル&ブレーキ制御を行う「アクティブスタビリティーアシスト」だ。
また、「フォレストエアコン」も採用。心身をリフレッシュする効果があるといわれる森林の空気を構成する風、温度、湿度、匂いの要素に着目。風や香りが乗員に対して生理状態や感覚に与える影響を研究した機能を追加し、統合制御することで、室内環境を快適に保つ新しいエアコンだ。
エンジンなど主要メカニズムに関しては明らかになっていないが、関係者によると、エンジンは『スカイライン』や『フェアレディZ』でおなじみの3.7リットルV6(336ps)と専用のV8を用意。遅れて、コンセプトカー『エッセンス』の技術を応用したハイブリッド仕様が設定されるという。
新型フーガはコンクールデレガンスの2日目、8月14日の夕方にデビューを飾る。今年のペブルビーチではベントレーの新型車『グランドベントレー』もワールドプレミアを予定しており、新型フーガにとっては最高のお披露目の場となりそうだ。