ロールスロイス ゴースト 新型…価格とスペックが決定

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ロールスロイスは21日、9月のフランクフルトモーターショーで正式デビューする新型車、『ゴースト』のエンジンスペックと価格を公表した。

新型ゴーストは、3月のジュネーブモーターショーでコンセプトカー『200EX』として初公開。現行『ファントム』よりもひと回り小さいボディを持つロールスロイスの新シリーズだ。

ボディサイズは全長5399×全幅1948×全高1550mm、ホイールベース3295mm。ファントム(全長5835×全幅1990×全高1655mm、ホイールベース3570mm)と比較すると、436mm短く、42mm狭く、105mm低い。ホイールベースは275mmコンパクトだ。

ファントムよりもひと回り小さいとはいえ、そのルックスは堂々としたもの。室内もロールスロイスらしいクラフトマンシップにあふれる仕上がりで、レザーやウッドなど最高の素材が使用される。リアドアが逆ヒンジで開閉するのはファントムと同様で、高い乗降性を実現している。

今回明らかになった新開発6.6リットルV12ターボエンジンの詳細は、最大出力が570ps/5250rpm、最大トルクが79.5kgm/1500rpm。ファントムの6.75リットルV12(460ps、73.4kgm)を上回る、現行ロールス最強のスペックだ。ZFと共同開発した8速ATとの組み合わせにより、0-100km/h加速4.9秒、最高速250km/h(リミッター作動)という一級のパフォーマンスを発揮する。

新型ゴーストの足回りは4輪マルチリンク。これに4輪独立制御のエアサスを組み合わせる。アクティブロールスタビリゼーションやバリアブルダンピングコントロールといった最新技術を盛り込み、最高の乗り心地とロードホールディング性能が追求される。

このエアサスは車両の各部に設置したセンサーが、4輪にかかる荷重を2.5ミリセコンドごとにチェック。例えば、後席の乗員が右端から左端に移動すれば、それを計算して減衰力を調整する。さらに、25mmの車高調整機能を備え、乗降性を引き上げている。

新型ゴーストの価格は英国が16万5000ポンド(約2570万円)から、欧州が21万3000ユーロ(約2840万円)から、北米が24万5000ドル(約2300万円)から。英国と欧州では年内に、北米や日本を含むアジアでは2010年4月以降に、納車がスタートする。

《森脇稔》

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