【ATインターナショナル09】ベタープレイス、EV車はもっと安くできる

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ベタープレイス・ジャパンは15日にパシフィコ横浜で開幕した「ATインターナショナル2009」に日産『デュアリス』をベースにした電気自動車(EV)を展示。来場者に対し、「EV車はもっと安くできる」と訴えていた。

EV車の価格が高いのは、搭載しているバッテリーに原因があり、その価格を大幅に下げない限りはEV車の普及はなかなか進まない。そこで、同社が考えたのが、その電池を取り外しできるようにして交換式にすること。

「バッテリーを交換式にすれば、ユーザーは車両本体だけを買えばいいので、現行車並みの価格になります。われわれは今、EV車をつくっているメーカーに対し、バッテリーを取り外しできるようにしてほしいと要請しているところです」と同社関係者。

しかし、自動車メーカーは重たいバッテリーを交換するなど論外と、最初は難色を示していたという。そこで、同社はバッテリー交換式のEV車を製作。それが今回展示されているクルマだ。その結果、難色を示していた自動車メーカーも考え直しているそうだ。

「航空機の技術を使えば、走行中に落下する心配はないんです。それにうちが設置しようとしているステーションを利用すれば、250kgのバッテリーが80秒で交換できます」と強調する。

同社はこうしたバッテリー交換ステーションや充電スポットなどのインフラを提供しようと考えており、電池の製造などは専門のメーカーに任せる方針だ。文字通り、新しいビジネスモデルで、同社関係者は「インターネットにおけるプロバイダーのような役割を果たしていきたい」という。

今回展示したバッテリー交換式のEV車はPR効果抜群だったようで、ブースを訪れた人の多くはクルマの下をのぞき込んでいた。

《山田清志》

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