ダイムラーは13日、アラブ首長国連邦の政府系投資ファンド、アブダビ投資庁と共同で、米国EVメーカー、テスラ社の株式取得を開始した。
ダイムラーは2008年10 - 12月期に赤字転落したのを受け、3月22日、アブダビ投資庁から19億5000万ユーロ(約2500億円)の出資を受け入れると発表。出資比率は9.1%で、アブダビ投資庁がダイムラーの筆頭株主となった。ダイムラーはこの資金を元に、環境対応技術の開発を強化している。
また、ダイムラーは5月19日、米国テスラモータースの株式を約10%取得すると公表。バッテリーやEVの研究開発などの面で協力していくプランを明らかにした。
筆頭株主となったアブダビ投資庁とダイムラーが連携したプロジェクトは、今回が初のケース。テスラの株式取得にあたり、アブダビ投資庁がその総額の40%分を負担する。
アブダビ投資庁のKhadem Al Qubaisi会長は、「もともと、ダイムラーへの出資は、ダイムラーの環境対応技術の開発促進が狙い。テスラへの投資は、その目的にかなったもの」とコメントしている。
ダイムラーのディーター・ツェッチェCEOは、「アブダビ投資庁の出資には感謝している。我々は今後も次世代バッテリーやEVの開発を強化していく」と語っている。