プジョーは13日、新型2ドアクーペ、『RCZ』の写真7点を初公開した。RCZは9月のフランクフルトモーターショーで正式発表され、2010年春に市販される高級小型スポーツクーペである。
プジョーは2007年9月のフランクフルトモーターショーで、『308RCZ』というコンセプトカーを発表。『308』シリーズのシャシーを使用したコンパクトな2+2クーペの提案で、アウディ『TT』などをライバルに想定していた。
今回、プジョーはこの308RCZコンセプトの市販化を決定。車名は308シリーズから独立し、RCZのネーミングが与えられた。プジョーとしては、車名に「0」や「00」が付かない初の市販車となる。
公開された7点の写真は新型の部分アップだが、308シリーズと共通のフロントマスクを持ちながら、リアは完全なクーペスタイルとなっているのが確認できる。そのボディラインは、ポルシェ『ケイマン』を彷彿とさせるかのようにグラマラスだ。また、ルーフにはクロームメッキがあしらわれ、美しい弧を描くラインが強調されているのも見て取れる。
新型のメカニズムは公表されていないが、エンジンには今年のルマン優勝マシン、「908HDi FAP」の技術を応用。パワーと環境性能に優れるディーゼルターボ(250ps)が用意される見込みだ。ボディサイズはコンセプトカー(全長4276×全幅1840×全高1320mm、ホイールベース2608mm)を踏襲。308のハッチバックと比較すると、39mm短く、25mmワイド、195mm低い。
プジョーは新型について、「高い存在感を発揮するエクステリアと、エンスージアストを満足させるパフォーマンスを備えたエクスクルーシブなクーペ」と表現。9月のフランクフルトでの正式発表に期待が高まる。