英国のグッドウッドモーターサーキットは2日、3日に開幕する「2009グッドウッドフェスティバルオブスピード」を前に、アウディの創立100周年を記念したモニュメントを披露した。空中にアウディ車2台が浮いているかのように見える斬新なオブジェだ。同フェスティバルは1993年、マーチ卿がイングランドのウエストサセックス州グッドウッドで始めたイベント。世界中から新旧のレーシングカーが集結し、全長1.87kmのヒルクライムなどが行われる。今年のグッドウッドでは、7月16日に創立100周年を迎えるアウディが主役に位置づけられた。瀟洒な貴族の館、グッドウッドハウスの前で来場者を出迎えるのが、このモニュメントだ。モニュメントには、1937年式『アウトウニオン』と最新の『R8 5.2FSIクワトロ』をディスプレイ。といっても記念碑は高さ35mという巨大なもので、2台はまるで空中に浮いているかのように見える。2台の後方には走行軌跡が描かれ、スピード感が強調された。デザインを担当したのは、ゲーリー・ジュッタ氏。「アウディのスポーティで、プレステージ性があり、先進的なイメージを表現したかった」と、その狙いを語る。しかし、これだけのモニュメントを建設するのは、並大抵の苦労ではなかったようだ。何しろ、重量は40tもある。そのため、100tのクレーン車2台が運び込まれ、12名の作業員が4週間の時間を費やし、ようやく完成したという。写真を見てもそのスケール感に圧倒されるが、実物はさらなる迫力だろう。アウディの100周年を飾るにふさわしいモニュメントといえそうだ。
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