ディズニーキャラがPNDを楽しくする…アクアキャスト メディアキャスト MCDY-MK001

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ケータイで成功したコラボモデルのPND版

このちょっと風変わりなPND『メディアキャスト MCDY-MK001』は、ディズニーキャラクターが随所に登場するインターフェースを持つユニークなモデルだ。携帯電話でアニメ作品とコラボした限定モデルが人気になっているが、そのPND版と考えればわかりやすい。

ベースとなっているモデルはサンヨーの『ミニゴリラ』で、主にインターフェースがこのモデル専用にカスタムされている。早速その使い心地をチェックしてみよう。

まず外観だが、グレーや黒系が多いPNDの中で異彩を放つホワイトのボディを採用している。これは新鮮な印象でかなりインパクトがある。この製品がターゲットとしている女性や子供に受けそうだ。

電源を入れるといきなりミッキーマウスの起動画面が表示される。メニュー画面もミッキーやミニー、ドナルドといったお馴染みのキャラが登場。ディズニーらしさ全開でファンならずとも楽しめる。

もっとも、ディズニーのインターフェースになっているのはメインのメニュー画面と、その下の階層のメニューまで。たとえば目的地検索では検索方法を指定するメニューまではディズニーだが、それ以降の住所や電話番号の入力画面はベースモデルのミニゴリラのままだ。地図表示画面も同様。このあたりは期待しすぎてはいけないが、全体としてスペシャルな雰囲気は十分に感じられ、その演出はなかなか巧みといえる。

◆ベースはミニゴリラのヒットモデル

ベースモデルは特に公表されていないようだが、機能や仕様を比較してみると、どうやら大ヒットした『NV-SB510DT』のようだ。もともとゴリラシリーズはその使いやすさに定評があり、いい意味で家電っぽい仕上がりが女性にも使いやすく人気がある。この製品のベースモデルとしては最適な選択といえるだろう。

実際使ってみても、その完成度の高さはまさにゴリラそのもの。ざっとスペックをおさらいすると、5.2インチのワイド液晶、ワンセグチューナー、SDカードスロットなどを搭載。サンヨー自慢のゴリラエンジンによりあらゆる処理が非常に速い。使っていて心地よいレスポンスだ。

内蔵メモリは4GBで、3500万件の住所番地検索、4000万件の電話番号検索が可能。もちろん、交差点やインターチェンジの拡大3D表示にも対応する。また、加速度センサーなど特別なセンサーを搭載しないにも関わらず、トンネル内でも自車位置を表示できる。

この製品の主なユーザーになるであろう女性に喜ばれそうな機能としては、エコドライブ機能や充実したAV機能がある。

エコドライブ機能は急加速、急減速、アイドリング時間などを自動的にチェックし、警告を表示するというもの。ユーザーのエコドライブ度をグラフで評価する機能もあり、サンヨーによる実験ではこの機能でドライバーがエコ運転をトレーニングすることにより、約12%も燃費を向上できたという。

AV機能はワンセグ視聴、録画、SDカード内のデジカメ画像閲覧、音楽再生などに対応。音楽再生はMP3だけでなくWMAにも対応し、インターフェースもよくできていて、おまけ機能にとどまらない完成度だ。しかもトランスミッターを内蔵しているので、カーオーディオのFMラジオで聞くことができる。

もう一つ面白い機能として、インターフェースにアクアモードというものが用意されている。これは基本機能に絞って素早い操作を可能にする実用本位のモードだ。地図画面からメニュー画面を経由することなく直接的に各機能を呼び出すことができ、なれると非常に快適。目立たない機能だがこれはなかなか使える。

現在の販路はアクアキャストの直販サイトおよびオートバックス/スーパーオートバックスとのこと。基本性能は確かなので、ユニークでファンシーなインターフェースはディズニーファンならずとも一見の価値はあるだろう。

《山田正昭》

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