日産自動車は25日、『デュアリス』の窓拭き器、電気配線、乗降口に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、2007年12月6日から2008年9月15日に製作された1万5670台。
不具合は、(1)ワイパーモータの防水シール材の塗布が不足しているため雨水などがモータ内部に入って短絡したり、電気回路の溶接が不適切なため、溶接が剥がれて導通不良となり、ワイパーが作動しなくなるおそれがある。
(2)自動式前照灯照射方向調節装置なし車で、未使用の電気配線コネクタの防水処理が不適切なため、コネクタ端子部に融雪剤を含んだ水等が付着して電流が流れ、走行距離計が走行距離を正しく積算しないおそれがある。
(3)インテリジェントキー使用の運転者席および助手席の乗降口扉の外側ハンドルで、ハンドルベースとハンドルカバーとの間に隙間が空いているため、扉を開いた際にハンドルが引っかかって戻らず、確実に扉を閉じることができないおそれがある。
(1)については全車両、ワイパーモータの製造日を点検し、対象となるものはワイパーモータを良品と交換する。(2)については全車両、電気配線コネクタ部を切断し、防水処理する。(3)については全車両、ハンドルカバーの隙間を点検し、隙間があるものはインテリジェントキーボタンを修正する。
不具合発生件数は(1)が51件、(2)が1件、(3)が3件。(1)は市場からの情報と国交省の指摘でわかり、(2)は社内情報で、(3)は市場からの情報で発見した。
いずれも事故は起きていない。