出光、UAEドバイに潤滑油の販売会社を新設

自動車 ビジネス 企業動向

出光興産は、アラブ首長国連邦のドバイに潤滑油の販売会社として100%出資の現地法人「出光ルブ中東アフリカ」を設立したと発表した。

これまで同社の中東地区での潤滑油事業は、出光の100%出資会社である出光ルブヨーロッパがシャール社、AUC社と締結した製造販売のライセンス契約をもとに、シャール社、AUC社が潤滑油を製造販売し、出光ルブヨーロッパが技術サポートを展開してきた。

中東地区の潤滑油需要は特に2002年以降急激に増加しており、出光興産の同地区での年間取扱数量も2002年から2008年までの7年間でほぼ2倍の約1万6000キロリットルに伸びた。

また、昨年からの金融危機の影響はあるものの、2009年の潤滑油需要も増加が見込まれるほか、アフリカや湾岸諸国以外の中東諸国、パキスタンなどの西アジア諸国でも需要の増大が見込まれている。

そこで出光興産は、中東地区、アフリカなど周辺諸国での潤滑油の販売体制の強化を目的に、交通アクセスの良いドバイ空港フリーゾーン内に出光ルブ中東アフリカを設立する。7月から営業を開始し、2012年には2万キロリットルの販売を目指す。

シャール社、AUC社とは引き続きライセンス契約を締結し、当面は2社が製造販売を継続するが、その後の製造・供給体制は変わらないものの、販売体制については、国ごとの状況、需要家ごとの状況を踏まえ、段階的に出光ルブ中東アフリカが直接販売する体制に切り替えていく。また、従来から出光ルブヨーロッパが行ってきた技術サポートは、出光ルブ中東アフリカが行う。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集