トヨタ自動車の『プリウス』生産工場である堤工場の藤岡高広工場長(同社常務役員)は8日、同工場で記者会見し、高水準の受注が続く同モデルについて「今のところ月5万台(トヨタ車体生産分との合計)をキープしていく」との方針を明らかにした。
プリウスについては、国内受注だけで14万台を突破しており、品薄状態が続く状況となっている。5万台のうち国内に振り向けるのは2万台規模となっている。
藤岡工場長は「今後、どう市場が推移していくか不透明なところもある」と慎重な見方を示し、「現状では生産計画から1台たりとも減らさないよう(5万台を)確実につくっていくこと」と強調した。
ただ、今後も内外での受注が月5万台を大きく超えるペースが続いた場合は、「(電池など)ユニット工場の能力アップなども考える必要があろう」と、増産対応に含みを残した。