三菱ふそうトラック・バスは、中期経営計画で原材料費用と固定費の削減を徹底する。
原材料費の削減では、ダイムラー社のグローバルな調達ネットワークの有効活用、共同調達を行うことで、原材料価格の変動にも柔軟に対応していく体制を構築する。さらに、新製品導入や主要市場に近い拠点への生産シフトに伴い、部品調達のグローバル化を推進する。
一連のリストラ施策や効率向上策、改善策などを実行することによって固定費の25%削減を見込んでいる。これらを実現することにより、市場の需要低迷期でも黒字化できる経営体質の構築を目指す。
また、従業員数については、定年退職や新規採用抑制による自然減、再就職の斡旋(セカンドキャリア・サポート)などで、10年末までに全世界で約2300人(間接員2000人、直接員300人)を削減する。
これらによって、同社の中期経営計画はコスト削減策75%、収益改善策25%という構成比になり、11年には年間で税引前利益を1000億円改善し、構造改革に伴う費用は350億円を見込んでいる。