日本ガイシ09年3月期決算…特損計上 米国向けDPF量産停止で

自動車 ビジネス 企業動向

日本ガイシは2009年3月期決算で、米国向けDPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)の量産停止に伴う特別損失79億1200万円を計上したと発表した。

景気低迷による受注減で、米国向け個別プロジェクト品であるトラック用DPFの量産を停止したことに伴い、たな卸し資産評価損52億4100万円、固定資産処分損26億7100万円を特別損失に計上した。おのうち50億6400万円は第3四半期に計上済み。

同社の09年3月期決算は、売上高が前年度にくらべ25.1%減の2732億円、営業利益が同52.7%減の328億円、当期純利益が同46.8%減の244億円の減収減益だった。自動車向け排ガス浄化用触媒担体やSiC(シリコンカーバイド)製DPFなど自動車関連製品の需要が大幅に減少したことや、半導体製造装置用の製品やデジタル家電・情報通信インフラ端末用の製品の需要が落ち込んだ。

今期(2010年3月期)は売上高が前年度にくらべ15.8%減の2300億円、営業利益が同54.3%減の150億円、最終利益が同55%減の110億円と予想している。

《編集部》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集