川崎重工業は、日本コークス工業(旧・三井鉱山)から、定格出力16.5MWの蒸気タービン発電設備を受注した。納入先は北九州事業所(北九州市若松区)で、2011年4月に引き渡す予定。
今回受注した発電設備は、コークス乾式消火設備(CDQ)に設置するもので、コークス炉で乾留された赤熱コークスを不活性ガスにて消火し、その顕熱をボイラーで蒸気として回収し、発電に利用する設備。国内有数のコークス生産拠点である同事業所は、CDQ設備を1基備える。今回、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の補助金を受けて新たなCDQ設備を導入することで、省エネルギーとCO2削減を図る。
川崎重工は1956年から産業用蒸気タービンの製作を開始し、現在までに約330台を納入している。また、川崎重工グループとして、同社に石炭調湿設備などを納入した実績があり、今回の受注は、これらの実績に加えて、同社製蒸気タービンの性能やライフサイクルコスト、グループへの高い信頼が総合的に評価されたとしている。