スズキの鈴木修会長は11日、2009年3月期決算会見で、「今回の不況を契機にして、クルマに対する認識が変わってきたのではないか」との見方を示した。
いよいよクルマが人を運ぶための交通手段になってきたというわけだ。クルマを所有するより必要な時だけ利用する時代になり、それが若者の車離れにつながっていると鈴木会長は見ている。
そのため、軽自動車についても、「高級車のような感覚で動く応接室という発想でつくったら、全滅する」と鈴木会長は話し、これまで甘く考えていたことを反省しているという。
文字どおり、今は自動車メーカーが生き残れるかどうかの瀬戸際にきており、「自動車メーカーの存在がどうあるべきか問われる時期にきたのではないか」と強調した。