ホンダの近藤広一副社長は28日の決算発表の席上、米国自動車市場の動向について、「全体としては、すでに底を打ったという感じ」と指摘した。
年率の販売が3月に若干上向き、「4月も3月の延長線上にある」ことや中古車市場の動向から底打ちと判断している。中古車については「市場価格が持ち直し、在庫も減少している」という。
また、車両販売への金融についても「1、2月に比べると多少緩和している」と述べた。ただ、市場は「そこからどうリバウンドするかは見えない」とし、ネガティブな要素として米ビッグ3の再建問題や豚インフルエンザの影響を挙げた。
ホンダの今期事業計画では、09年暦年の米市場を1050万台に想定しているという。