GMは今回の上海モーターショーに、市販車やコンセプトカーを合わせて合計37台もの車両を並べた。米国での販売不振が続くGMにとって、中国市場はいまや生命線。それだけに気合い十分といったところだ。
37台の中で、ワールドプレミアとなったのは、ビュイック『ビジネスコンセプト』。独立したシートを備える6名乗りの高級ミニバンで、パワートレインは環境に優しい2.4リットル直4+モーターのハイブリッドだ。
このビジネスコンセプトのほかに、GMはビュイックの中国フルラインナップを一堂に集めた。GM初の中国生産ターボ車『リーガル2.0ターボ』をはじめ、今年後半に投入する新型『ラクロス』も顔をそろえた。
また、キャデラックブランドでは、中国で今年後半に発売する新型『SRX』、GMにとって中国で2番目のハイブリッド車『エスカレードハイブリッド』を展示。シボレーブランドでは、2年以内に中国投入予定のプラグインハイブリッド車、新型『ボルト』やグローバル小型セダンの新型『クルーズ』が注目を集めた。
技術面ではGMのパートナー、上海汽車が開発した燃料電池車『フューエル・セル』を出品。さらに合弁会社の上海オンスターテレマティクス社を通じて、今年後半に中国でもオンスターサービスを展開することが発表された。
GMチャイナグループのKevin Wale社長は「我々は今、厳しい局面にあるが、中国市場でこれまで続けてきた成長は持続させたい」と、中国市場にかける意気込みを語っている。