フォルクスワーゲングループに属するチェコのシュコダは21日、『オクタヴィア』の「vRS」と「SCOUT」にフェイスリフトを施した。
vRSはスポーツ仕様、SCOUTは車高を引き上げたオフロード仕様の位置づけ。シュコダは2008年10月のパリモーターショーで、ベストセラーのオクタヴィアのフェイスリフト車を発表しており、今回はそれに準じた改良となる。
vRSは従来通り、セダンとワゴンを設定。外観はフロントを中心に手直ししており、グリルやヘッドランプが新デザイン。ヘッドランプはキセノンとなり、コーナリングランプ内蔵のフォグランプやLEDデイタイムランニングライトがオプション設定された。リアもテールランプを変更。足元には新形状の18インチアルミホイールが装着された。
エンジンはガソリンが2.0リットル直4ターボの「TFSI」(200ps)、ディーゼルが2.0リットル直4ターボの「TDI」(170ps)。両ユニットともに環境性能は高く、欧州複合モード燃費はガソリンが13.3km/リットル、ディーゼルが17.6 km/リットル。CO2排出量はそれぞれ175g/km、150g/kmだ。
トランスミッションは6速MTとDSG。最低地上高127mmに低められたスポーツサス採用とオクタヴィアよりも15-20kgの軽量化を受けた効果で、高いハンドリング性能を実現しているという。
もう1台のSCOUTもグリルやヘッドランプを中心にフェイスリフト。サイドモールはボディ同色となった。アンダーガード付きの専用フロントバンパーやワイドなフェンダーアーチは、SUVイメージ。179mmのグランドクリアランスとトルク可変式4WDの組み合わせが、軽いオフロード走行を可能にしている。エンジンはガソリンが1.8リットル直4TSI(160ps)、ディーゼルが2.0リットル直4TDI(140ps)だ。
フェイスリフトで魅力を増したオクタヴィアの2仕様。とくにスポーティなvRSは2000年の発売以来、6万台以上を販売したヒット作で、その70%をワゴンが占めた。今回の改良で、さらに人気は高まりそうだ。