ポルシェは20日、上海モーターショーで『パナメーラ』を正式発表した。ポルシェ初の4ドア、4シーターのグランツーリスモは、ドイツの9月を皮切りに、全世界でリリースされる。
新型パナメーラは、『911』『ボクスター/ケイマン』『カイエン』に続く、ポルシェ第4の車種ラインナップとして開発。ポルシェならではのスポーツ性能を、ハイレベルなラグジュアリー性や快適性とともに実現した。
エンジンは『カイエン』と共通の直噴ガソリン3機種。当初はV8モデルのみで、「パナメーラS」と「パナメーラ4S」は4.8リットルV8(400ps)、「パナメーラターボ」は4.8リットルV8ツインターボ(500ps)を搭載。3.6リットルV6の「パナメーラ」(ベースグレード)は、遅れて投入される。
トランスミッションは7速2ペダルMTの「PDK」(ポルシェ・ドッペル・クップリング)が基本で、パナメーラSには6速MTも設定。PDK車には、ステアリングホイールにパドルシフトが組み込まれる。
駆動方式はパナメーラSがFR、4Sとターボは4WD。0-100km/h加速はSが5.4秒、4Sが5秒、ターボが4.2秒。最高速度はSが283km/h、4Sが282km/h、ターボが303km/hと、ポルシェの名に恥じない一級のパフォーマンスを達成している。
直噴エンジンや軽量ボディの採用、各部のフリクション低減などにより、高い環境性能も実現。欧州複合モード燃費とCO2排出量は、Sが9.26km/リットル、253g/km、4Sが9km/リットル、260g/km、ターボが8.2km/リットル、286g/km。PDK仕様にはアイドリングストップ機能が装備される。
ポルシェの研究開発担当役員、Wolfgang Durheimer氏は「パナメーラはポルシェの総力を結集したモデル。長年の経験から得たノウハウやスポーツカーに対する情熱が、この4シーターグランツーリスモに込められている」と自信を見せる。
発売時期はドイツが9月12日、北米が10月17日。日本でもすでにオーダーを受け付けており、価格はSが1374万円、4Sが1436万円、ターボが2061万円となっている。