MINIの電気自動車…英国でも実証実験

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BMWグループのMINIは16日、英国において『MINI E』の実証実験を行うと発表した。米国、ドイツに次いで、3番目のテスト実施国となり、EVの早期普及を目指していく。

BMWグループは2008年11月のロサンゼルスモーターショーで、MINIの電気自動車、MINI Eを初公開。MINIのハッチバックをベースに開発した電気自動車で、今年中に合計500台が米国ニューヨーク、ニュージャージー、ロサンゼルスの顧客に、順次リース販売される。

MINI Eはエンジンの代わりに、最大出力201psのモーターを搭載。2次電池はリチウムイオンバッテリーで、0-100km/h加速8.5秒、最高速度153km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを実現した。最大航続距離は約240kmで、充電は専用機器によって2時間半で完了する。

米国では月額リース料は850ドル(約8万2000円)程度という手軽さが受け、わずか500台の割り当て台数に対して、1万を超える申し込みが殺到。あまりの反響の大きさに、BMWはドイツ・ベルリンでも今年中に実証実験を開始することを表明していた。

MINI Eの英国での実証実験は、英国政府が16日に発表した環境政策と密接な関係がある。その政策の柱がEVやプラグインハイブリッド車の購入者に対する補助金制度。2011年から、購入時には1台につき2000-5000ポンド(約30-74万円)の補助金が支給される。

さらに、英国政府は、EVの充電ステーション整備に2000万ポンド(約30億円)の予算を計上。新プロジェクトとして200名以上のモニターを募り、EVの実証実験を開始するプランも公表している。このプランにBMWもMINI Eで参画する。

英国での実験開始時期について、BMWはアナウンスしていないが、英国の大手電力会社、スコッチ&サザンエナジー社と協力して充電ステーションの整備などを行う予定。16日には、英国のジェフ・フーン運輸大臣、ピーター・マンデルソン産業大臣がMINI Eに試乗している。

すでに英国ではEVやプラグインハイブリッドの実証実験に、ダイムラーが『スマートフォーツーed』、トヨタが『プリウスプラグインハイブリッド』で参加。ここにBMWグループのMINI Eが加わることで、英国が低公害車の普及に向けたリーダー的存在になる可能性が強まった。

《森脇稔》

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