スペインに本拠を置くフォルクスワーゲングループのセアトは16日、『イビーサ』に「FR」グレードを設定した。
イビーサはセアトの小型ハッチバック。2008年に登場した4代目は、フォルクスワーゲン『ポロ』やアウディ『A1』とプラットフォームを共用している。
イビーサに加わったFRグレードは、スポーティ仕様の位置づけ。エンジンはフォルクスワーゲン製の1.4リットル直4「TSI」。ターボとスーパーチャージャーという2種類の過給器を装着し、最大出力150psを発生する。パフォーマンスとユーロ5に適合するクリーンな排出ガス性能を両立した。
トランスミッションは7速「DSG」で、パドルシフト付き。ESPやABSを統合制御し、高い安全性能とトラクションを確保する「XDS」も搭載される。
外観はハニカムメッシュグリル、17インチアルミホイール、ツインテールパイプ、シルバー塗装のドアミラーなどでドレスアップ。内装はフラットボトムステアリングホイールやサイドが張り出したスポーツシートを採用した。このスポーツシートには、赤いステッチと「FR」のロゴが添えられる。
イビーサFRは、5月7日に開幕するバルセロナモーターショーで正式発表。イビーサにスポーティな魅力を加えるモデルとして、現地では人気を呼びそうだ。