フォルクスワーゲン(VW)は15日、コンパクトSUV『ティグアン』の欧州仕様に「Rライン」を設定した。内外装にスポーティな特別装備を盛り込んだモデルだ。
Rラインはフォルクスワーゲンの子会社、「VWインディビジュアル」が、VWの市販車に特別チューンを施したモデル。同社は2003年に設立以来、『ゴルフR32』『パサートR36』「ティグアンR50」などのモデルを手がけている。
ティグアンのRラインは、2007年11月のエッセンモーターショーでスタディモデルとして初公開。今回はそれを市販に移した。ゴルフR32やパサートR36とは異なり、エンジンには手を加えておらず、軽めのチューニング内容が特徴だ。
外観はマットクローム仕上げのグリル、ボディ同色リップスポイラーでアグレッシブに変身。サイドシルにはマットクロームのアクセントが添えられた。リアはルーフスポイラーとバンパーのディフューザーが目を引く。ボディカラーは、キャンディホワイトやリフレックスシルバーなど、全5色を用意した。
エクステンションが追加されたホイールハウスの奥には、19インチのマルチスポークアルミホイールを装着。タイヤサイズは255/40ZR19とワイドだ。
室内はフラットボトムのマルチファンクションステアリングホイール、「R」のロゴ入りスポーツシートを採用。アルミパネルやアルミペダルも追加されている。
エンジンはガソリンが2.0リットル直4「TSI」(200ps)、ディーゼルが2.0リットル直4「TDI」(140/170ps)を搭載する。
ティグアンRラインは、欧州で6月に販売開始。英国での価格は2万4635-2万6305ポンド(約367-392万円)となる。ティグアンに新たな魅力を加えるグレードといえそうだ。