2日に発表された新型トヨタ『ウィッシュ』は、ターゲットを同社のクルマのラインナップのなかでも最も幅広くとり、多様な使用環境を想定して開発されている。
2003年に発売された先代モデルのユーザー層は、ヤングが3割、ファミリーが4割、シニアが3割と幅広くバランスよく分散した。
これは同社も想定外だったらしく、今回の2代目は、3列コンパクトミニバンを好むユーザーのあらゆるリクエストに応え、スマートさやマルチさを売りとして市場をさらに拡大していきたいという。
トヨタ第1乗用車センターの担当者は「プラットフォームも先代と共通とし、ターゲットをしぼらず乗り手を限定させないクルマに仕上げた。乗用車に近いミニバンなので、大型ミニバンからのダウンサイジングを考えている子育てを終えたユーザーや、コンパクトカーやセダンに流れていくユーザーも取り込んでいきたいし、逆に軽自動車や小型セダンからもう少し大きなクルマを望むユーザーにとっては、ワゴンとしての利用にも薦められる」と話す。
トヨタはこのウィッシュで幅広いユーザーの取り込みを狙う構えだ。