フォルクスワーゲンオブアメリカは30日、ニューヨークモーターショーで新型『ゴルフ』の北米バージョンを公開すると発表した。新型導入に合わせて、車名は『ラビット』から『ゴルフ』に変わる。フォルクスワーゲンのビッグネーム、ゴルフだが、北米での車名の変遷には紆余曲折があった。初代ゴルフは1974年に欧州デビュー。1975年に北米市場へ投入されるが、北米向けの車名として、「ラビット」が用意された。ところが、1984年に米国デビューを果たした2代目は、車名を「ゴルフ」に変更。それから4代目モデルまで、20年以上に渡ってゴルフのネーミングは北米でも使用された。しかし、またまた転機が訪れる。2006年の5代目投入のタイミングで、フォルクスワーゲンは再び「ラビット」の車名を北米で復活させるのだ。2002年にフォルクスワーゲンは『ニュービートル』に、米国では懐かしの『コンバーチブル』を設定するが、このリバイバルブームに乗る形で、「ラビット」の名前を再使用したと言われている。そして、最新の6代目発売にあたって、フォルクスワーゲンはマーケティング戦略の見直しを実施。北米での車名を「ゴルフ」に戻すことを決定した。ゴルフは世界120か国以上で、累計2600万台を超えるセールスを記録するなど、フォルクスワーゲンの中では知名度ナンバーワンモデル。世界共通ネーミングの導入により、ゴルフブランドをさらに強固にしていく狙いがあるようだ。フォルクスワーゲンオブアメリカのマーク・バーンズCOOは「ゴルフの車名復活は、新しいゴルフの歴史を作り上げるのに、重要なステップとなる」と語っている。新型ゴルフの北米仕様は、4月8日に開幕するニューヨークモーターショーで初公開。今秋から販売がスタートする。ガソリンエンジンに加えて、ディーゼルが設定されるかどうかも注目される。
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