東レは23日、コア技術である高分子科学と有機合成化学の融合により有機薄膜太陽電池のキーマテリアルであるポリマー系ドナー材料を新開発したと発表した。
新開発した材料は、有機薄膜太陽電池として世界最高レベルの変換効率5.5%の実現に成功した。
有機薄膜太陽電池の発電層は、光が当たると電子を放出するドナー材料と、放出された電子を受け取って電極(陰極)まで運ぶアクセプター材料の2種類の材料で構成されるが、今回の成果は、独自の分子設計による新規ドナー材料の開発により達成した、としている。
今後、2015年頃の実用化に向けて、一層の材料性能向上を目指す。