【ソウルモーターショー09】韓国サンヨン、起死回生のハイブリッド

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韓国の双竜(サンヨン)自動車は17日、『C200エココンセプト』の概要を明らかにした。昨年のパリモーターショーで公開した『C200』のディーゼルハイブリッド仕様である。

C200は双竜が2008年10月のパリモーターショーで披露した新型クロスオーバーのコンセプトカーだ。デザインはジウジアーロ氏が率いるイタルデザインに依頼。ボディサイズはトヨタ『RAV4』、ホンダ『CR-V』と同等の小型サイズで、ホイールベースは2640mmとフォルクスワーゲン『ティグアン』よりも若干長い。

ボディはC200専用に開発したモノコック構造で、足回りには車重軽減と低重心化を狙ってアルミ製サスペンションを導入。駆動方式はFFと4WDが用意される。C200は年内に韓国や欧州で発売予定。双竜は「欧州の顧客を満足させるハンドリングや乗り心地を実現した」と自信を見せる。

今回、発表されたC200エココンセプトは、そのディーゼルハイブリッド版。「Kyron」と名づけられたハイブリッドシステムは、直噴2.0リットル直4ターボディーゼル(175ps)にモーターを組み合わせて構成され、TSD(トルクスプリットデバイス)によって、エンジンやモーターの駆動力を制御する。

トランスミッションは6速AT。もちろん、アイドリングストップ機能や回生ブレーキも採用された。ユーロ5に適合するクリーンな排出ガス性能を実現。双竜は「燃費性能は約30%、排出ガス性能は約50%改善」と説明している。

ところで、双竜といえば、1月に経営破綻したばかりだ。双竜は2004年、中国大手の上海汽車に買収されるが、金融危機の影響などで販売台数が激減し、経営危機が表面化。しかし、労使の対立などにより、親会社の上海汽車は双竜を救済せず、事実上の破綻となった。現在は韓国政府の管理下で経営再建を目指している。

そんな双竜が掲げるのが、今後5年間で20の新型車を投入するプラン。先陣を切って年内にデビューするのがC200というわけだ。そのディーゼルハイブリッド版、C200エココンセプトは、4月2日に開幕するソウルモーターショーで正式発表。双竜の今後に注目が集まっている。

《森脇稔》

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