ボルボ S80L…中国専用リムジンが販売開始

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ボルボ S80L…中国専用リムジンが販売開始
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ボルボは12日、中国で『S80L』の販売をスタートさせた。同社のフラッグシップセダン「S80」をベースに、ホイールベースを140mm延長した中国専用車で、富裕層や政府関係者のニーズに応える。

S80Lは2008年11月の広州モーターショーで初公開。ボディサイズは全長4991×全幅1861×全高1490mm、ホイールベース2975mm。S80に対して、ホイールベースを140mm伸ばすことで、後席の居住性を引き上げている。

後席のレッグスペースは最大1025mmと圧倒的。専用レザーシート、センターアームレスト内蔵冷蔵庫、デンマークDynaudio製12スピーカー、アルパイン製アンプ、ヘッドレストモニターなど、中国の顧客の嗜好に合わせた装備が採用された。

3年間の「コールサービス」も付帯。これは、コールセンターが故障や事故などの緊急時に、警察や消防などへの連絡を代行してくれるシステムだ。ボルボは「レッカー車などのアシスタンスサービスを行うメーカーは多いが、コールサービスまで提供するのはボルボならでは」と胸を張る。

エンジンは3.0リットル直6ターボ(285ps、40.8kgm)で、2ステージ可変エグゾーストなどの「ツインスクロール」テクノロジー導入により、ツインターボ並みの性能を発揮。0-100km/h加速は7.2秒で駆け抜ける。

S80Lの生産は、長安フォードマツダ(CFMA)の重慶工場で2月からスタート。同工場では『マツダ3』(日本名:『アクセラ』)も生産されている。S80はジュネーブモーターショーでマイナーチェンジを受けたばかりだが、S80Lの前後マスクもマイナーチェンジ仕様との統一が図られた。

ボルボS80Lは、現地ではアウディの人気車種、『A6L』と真っ向からぶつかるモデル。それだけに中国富裕層の評価に注目が集まっている。

《森脇稔》

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