【ホンダ インサイト 新型】燃費を引き出すECONモード

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ホンダの新世代エコカー第一弾となるコンパクトハイブリッドカー、新型『インサイト』。開発の最大の狙いは“低価格であること”。そのうえで環境性能をよりハイレベルなものにするため、コストをかけずに燃費を上げるためのさまざまな工夫が盛り込まれている。

その代表例が、エンジン、変速機、エアコンなどクルマ全体の制御をスイッチ一つで省燃費重視に切り替える「ECON(イーコン)モード」。ECONモードスイッチが最初に装備されたのは、05年に発売された『ステップワゴン』2.4リットルモデルだが、インサイトのECONモードは制御面で大幅に進歩している。

「ECONモードは、単にエンジンのパワーをセーブするものではありません。スロットル開度を抑えるだけでは、燃費削減効果は案外大したことがないんです。インサイトのECONモードは、加速時にエンジンが強いトルクを出そうとして燃料増量を起こす手前の、トルクと燃料消費のバランスが最もいい領域を常にトレースするようにプログラムしました」

本田技術研究所主任研究員の岡田拓氏は、制御についてこのように説明する。

「エアコン制御では、体感温度に着目しました。内気循環・外気導入の切り替えや温度調節ばかりでなく、車内の空気の流れや湿度を適切にコントロールすることで、より少ないエネルギーで快適に感じられるよう工夫しました」(岡田氏)

このECONモード、実際に使ってみると、予想以上に効果的である。巡航時はエンジンの回転数を非常に低く保ち、エンジンの摩擦損失の少ない領域でドライブしようとする。加速時は従来のCVTのように要求トルクが高まるとエンジンの回転数がみだりに上がるのではなく、速度の上昇に従ってリニアにエンジンの回転数が高まっていくというフィーリングだ。

これまでホンダの技術陣は、「ホンダ車はエンジンを回してこそ楽しい」という考えに固執するきらいがあった。スロットル開度を少し大きめに取ると、とたんにCVTやATが変速比を低めるようなセッティングがなされているのである。

ホンダ車はきわめて高い燃費性能を有したモデルが多いが、その燃費を引き出すためにはCVTやATの制御に気を配り、低い回転数でロックアップがかかった状態を意識的に保つ必要があった。漫然と運転するとせっかくの高効率の領域からすぐに外れてしまい、カタログ燃費と実燃費の乖離の大きさに驚かされることにつながっていた。

ECONモードボタンをオンにしたときのドライブフィールは、細心のスロットルワークを必要とせずに高効率の領域を積極活用するというイメージだ。いたずらにパワーセーブするのではなく、必要なときには市街地で流れをリードできるくらいの加速は充分可能であるため、ユーザーの多くはドライブ時間の大半を、ECONモードオンのまま使うことになるかもしれない。
《井元康一郎》

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