国土交通省は27日、プラグインハイブリッド自動車の普及に向けた環境整備のため、プラグインハイブリッド自動車の排出ガス・燃費測定方法案をまとめ、意見募集を開始した。
排出ガス測定方法については、従来の電気式ハイブリッド車と同様に、冷機状態のハイブリッド走行での性能値と暖気状態でのハイブリッド走行での性能値を複合する。
燃費の評価方法については、使用実態を想定して、プラグイン走行時の燃料消費率とハイブリッド走行時の燃料消費率とを、全体の走行に占めるプラグイン走行の貢献割合(ユーティリティーファクター)を用いて複合した値(複合燃費消費率)を算出する。
燃費性能の表示については、算出された複合燃費消費率を代表的な燃費値として表示する。
ただ、個々のユーザーの使い方で燃費や排出ガスが大きく異なるため、ハイブリッド走行時、プラグイン走行時それぞれの燃料消費率とプラグインレンジ(蓄電した外部電力を活用して走行可能な距離)のほか、エアコン使用による影響があることからプラグイン走行時の電力消費率なども表示することとしている。
同省では今年6月頃に道路運送車両の保安基準の細目を定める告示を改正し、公布・施行する予定。