気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2009年2月3日付
●車販売最大の下落率、1月国内、27.9%減に(読売・1面)
●アウディ新型ハッチバック、力強く個性的に(読売・8面)
●ダイハツ工場休止2拠点9日間(読売・8面)
●車各社の正社員派遣・出向加速(読売・8面)
●三菱自元部長ら2審も有罪、タイヤ脱落死傷、「リコール回避体質」指摘(読売・30面)
●スズキ1月販売インドで5%増(朝日・11面)
●進む販売網再編、底なし自動車不振「優遇」前に買い控え 環境対応車に注力(毎日・9面)
●ホンダ管理職給与5%削減(産経・9面)
●三菱自、最終赤字に、今3月期、ロシア工場規模縮小も(日経・1面)
●世界車販売「番付」様変わり、トヨタGM抜き首位、フォード5位転落、VW、新興国で伸長(日経・9面)
●中部国際空港社長、稲葉氏、トヨタ復帰へ、北米市場をテコ入れ(日経・9面)
●部長級戦略会議トヨタが発足、現場の意見、経営に反映(日経・9面)
ひとくちコメント
2002年に横浜市で発生した三菱自動車製トレーラーのタイヤ脱落死傷事故で、業務上過失致死傷罪に問われた三菱自動車の元部長と元グループ長の両被告の控訴審判決公判が東京高裁で開かれた。いずれも禁固1年6月、執行猶予3年を言い渡した1審の横浜地裁判決を支持、控訴を棄却した。きょうの各紙が社会面で取り上げている。
原田国男裁判長は「ハブに強度不足の疑いがあったのに放置し、リコールしていれば事故は確実に防げた」と品質保証の担当だった両被告の過失を認定したという。また、原田裁判長は三菱自動車が情報を表に出すものと出さないものに分ける「二重管理」や、報告書の虚偽記載を行っていた点を挙げ、企業に「リコールを避ける体質があった」と、企業体質の甘さも指摘したという。
判決に不服とする両被告は上告する方針のようだが、忘れかけた頃に社会面で事件の経過を改めて報じられるのは、次世代電気自動車でイメージ回復を狙う三菱自動車にしてみれば痛い。