ワールド・ロジと佐川急便が包括提携…ワールドサプライは佐川子会社に

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ワールド・ロジと佐川急便は、ワールド・ロジの保有するワールドサプライの全株式を佐川急便へ売却することで基本合意したと発表した。

ワールド・ロジと佐川急便は、包括提携に向けて協議する。具体的には、ワールド・ロジ保有のワールドサプライの全株式を佐川急便へ売却し、佐川急便による子会社化を前提に、佐川急便へ優先交渉権を付してワールドサプライへのデューデリジェンス(資産査定)を実施するとともに、具体的な条件を協議する。同時に、ワールド・ロジ、ワールドサプライと佐川急便は、包括的な業務提携の締結を検討するというもの。
 
ワールド・ロジは、流通・物流事業をコア事業としてM&Aなどにより、流通・物流ノウハウの蓄積、業容を拡大してきた。現在、ノンアセット型のサード・パーティ・ロジスティクス(3PL)事業へ経営資源を集中し、ノンコア事業、アセット型の事業の統廃合を推進している。
 
ワールドサプライは、主に百貨店向けの納品代行事業を行っており、ワールド・ロジの3PLノウハウの活用や経営支援を行った結果、業績は上向いている。しかし、百貨店業界を取り巻く経済環境は依然厳しく、ワールド・ロジ単独で事業シナジーを出していくことよりも、大手運送事業者との包括的なアライアンスを組み、納品代行事業のようなアセット型の3PL事業を大手運送事業者へ委ねることにより、クライアントをはじめワールド・ロジおよびワールドサプライについても多大なメリットがあると判断した、としている。
 
また、ワールドサプライを佐川急便へ売却して提携することで、ワールド・ロジと佐川急便は、お互いの経営資源を活用し事業の拡大に向け、2社間の協力的な関係を構築できると判断したとしている。

《レスポンス編集部》

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