佐川急便の大型中継センター、九州自動車道「福岡」IC近くに着工…2028年稼働へ

「(仮称)佐川急便九州中継センター」
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SGホールディングスグループで不動産事業を展開するSGリアルティは、福岡県糟屋郡において、「(仮称)佐川急便九州中継センター」の起工式を開催し、着工した。竣工は2027年5月を予定している。

本施設は、九州自動車道「福岡」インターチェンジ至近に位置し、福岡市内や九州全域へのアクセスに優れている。広域の物流ネットワークのさらなる効率化が可能となる立地だ。

施設の特徴として、1階のトラックバースは建物南北の両側に設置され、最大で117台の大型トラックが同時接車可能。さらに185台の大型駐車場を設けることで、幹線輸送の効率的なオペレーションを実現する。

施設内には充実した休憩スペースを設けるなど、ドライバーや倉庫内のスタッフの労働環境を改善するとともに、快適性も考慮した施設となっている。

環境面では、屋根に自家消費型太陽光発電設備を設置し、発電した電力を施設内で使用することで、CO2排出量の削減と電力コストの低減を実現する。また、環境認証としてCASBEE Aランク(予定)、ZEB ready(予定)の取得を目指すなど、建物の省エネ性能を最大限に高める。あわせて、Low-Eガラス、全館LED照明、雨水流出抑制施設を採用するなど、環境負荷の低減に配慮した施設計画とした。

災害対策として、72時間の稼働を可能にする非常用発電設備を設置し、災害時でも事業継続を可能とするBCP(事業継続計画)に対応した施設とした。

本施設の新設により、既存の4拠点と2拠点の一部を集約する。これにより、中継業務の効率化を図り、積載効率の改善、トラック台数の適正化、それに伴うCO2排出量の削減などの効果を見込んでいる。また、この集約により、トラックの待機時間や荷物の積み降ろし時間が短縮され、トラックドライバーや倉庫内のスタッフの労働環境の改善にもつながる。

なお、稼働開始は2028年6月(予定)となっている。

《森脇稔》

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