新明和工業は16日、同社の高効率・高通過性水中ポンプ、ノンクロスクリュ水中ポンプ「CNWシリーズ」が、日本機械工業連合会主催の第29回優秀省エネルギー機器表彰で「高通過型汚水用水中ポンプ」として「日本機械工業連合会会長賞」を受賞したと発表した。
近年、下水処理施設の維持管理コストの削減や省エネルギー化などによる環境保全対策の必要性が高くなっており、マンホールポンプ場などで使用される汚水用水中ポンプに対しても省エネルギー化や、保守点検作業費の低減が強く望まれるようになった。
これを受け、新明和工業では「揚水性能が高い:高効率」と「異物が詰まりにくい:高通過性」の両方を実現した高効率・高通過性水中ポンプ「CNWシリーズ」を開発。
CNWシリーズの主な用途は、中継ポンプ場・マンホールポンプ場・下水処理場での原水移送やビル設備・工場排水処理場における排水など。従来、これらの場面で使われるポンプは、ポンプ内で異物が詰まることを避けるため渦流型水中ポンプが主流だった。しかし異物通過性を重視するため揚水性能が犠牲になっていた。
CNWシリーズは新明和工業が開発した新型のノンクロッグ羽根車を装備し、従来品と比べて揚水性能と異物通過性のいずれもが向上した。2005年7月に発売して以来、主に除塵設備のないマンホールポンプ場をターゲットに拡販してきた。
このたびの受賞は、本シリーズ導入に伴う省エネルギー化と保守点検費用低減における実績が高く評価されたもの。新明和工業は、昨年も中速水中ミキサ「SMMシリーズ」で同じ賞を受賞しており、2年連続の受賞。