ランボルギーニ スーパーカーのルーツ見つかる…ミウラ TP400

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ランボルギーニ社が1966年に発表した『ミウラ』。その基本となったシャシーとエンジンが43年ぶりに米国ロサンゼルスで見つかった。ランボルギーニの起源といえるシャシーは世界に唯一の存在だけに、注目を集めている。

ランボルギーニ社は1963年創業。1965年11月、イタリアのトリノモーターショーに「TP400」というシャシーを出品する。ジャンパオロ・ダッラーラ氏が設計したTP400は、4.0リットルV12をミッドシップに搭載。当時、V12という大排気量エンジンをミッドシップに置くアイデアは画期的で、TP400は大きな話題をさらった。

このTP400に、ベルトーネ社のガンディーニが手がけた美しいボディを載せる。そのスーパーカーが、1966年3月のジュネーブモーターショーで発表されたミウラである。けれども、その後TP400シャシーは、人目に触れる機会がなかった。

ランボルギーニ社の記録によると、1977年、キプロス共和国でランボルギーニディーラーを営むMarios Kritikos氏が同社を訪問、「TP400を譲ってほしい」と申し出たとされる。そして売却交渉がまとまり、1978年春、『レンジローバー』が牽引するトレーラーに載せられて、TP400はキプロスへ向かった。実際、1978年4月7日、Marios Kritikos氏のコレクションにTP400が加わったとの記載がある。

しかし、それから30年あまり、TP400が公開されることは一度もなかった。そして2008年夏、TP400はキプロスから遠く離れた米国ロサンゼルスのコレクターの元で発見されるのである。

このコレクターからTP400を買い取ったのがJoe Sackey氏とGary Bobileff氏。ミウラの熱烈なファンとして知られる2人は、現在サンディエゴのBobileff氏の工房でTP400のレストアに着手しており、2009年夏にはオリジナル状態に復元し、一般公開する予定だという。

44年ぶりに甦るTP400、果たしてどんなサウンドを聞かせてくれるのか、楽しみだ。

《森脇稔》

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