首都高中央環状品川線…コンセプトは工期短縮

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2013年の完成を目指す首都高速の中央環状品川線で、道路トンネルの掘削工事がスタートした。世界最大級のシールドマシン採用などの技術は、当然、世界記録更新のためではない。

首都高速道路の飯島啓秀東京建設局長は、12月22日のシールドマシン発進式の挨拶でこう解説した。

「できるだけ早く建設することが品川線のコンセプト。新宿線は用地買収に10年かかった。品川線では工事のための新たな用地買収はしない。そのためにシールド工法を大々的に使い、1台のシールドマシンで約8kmを押し切ることにした」

地下式を採用したことで、品川線の地上の用地買収は、五反田出入口の1か所と喚起所の4か所だけですんだ。また1台のシールドマシンでトンネルを貫通させるため、機材搬入のための立坑を作る用地も1か所だけですむ。マシン組み立ての準備期間も短縮することができる。

さらに、品川線で使われるシールドマシンは「平均月進300メートルという高速掘進」(飯島氏)で掘り進める。

首都高速道路と東京都で建設費を2000億円ずつ拠出して建設を分担したのも「できるだけ早く作るために東京都と共同事業」(佐々木克已首都高速社長)だという。

中央環状線は1970年の首都圏整備計画計画で策定された。完成までに実に40年以上を費やしたが、今ようやく最後のラストスパートに入った。

《中島みなみ》

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