ヤンマー農機は、国内市場向け農機販売会社を統合・再編すると発表した。
同社は、従来から国内農業を取り巻く環境変化に対応し、市場に密着した事業展開を目指すため、広域販売会社体制を構築してきた。しかし、最近の市場環境は新農政による担い手農家や集落営農への公的支援の集中により集約化と規模拡大が進む一方で、団塊世代の大量退職者の影響によりホビー農家や自給的農家が増加するなど市場の二極化が加速している。さらに、消費者の食に対する安全意識向上により国産農産物への期待も高まっている。
こうした状況の中、顧客ニーズに迅速に応え、一層の顧客満足度の向上を図るために、販売会社組織を再編する。
具体的には、グループ販売網の総合力を発揮できる体制を目指し、北海道・沖縄エリアを除く10販社を統括する新販売会社を設立する。各地域の市場特性を勘案し、地域に密着した迅速な対応を実現するため、新販売会社は5カンパニー・13支社、系統は本社直轄の体制とする。