端末販売市場の冷え込みと、景況感の悪化で混迷の色を増す携帯電話市場。そのような中で、携帯電話業界の勢力図や市場トレンドに変化の兆しが見え始めている。'08年後半から'09年にかけて、携帯電話業界はどのように変化していくのか。市場活性化に今、何が必要なのか。また、今後のトレンドと、将来に向けて注目となる自動車分野を含めた新規ビジネス領域はどこなのか。
通信・モバイルから自動車・交通まで幅広い分野を取材対象にし、そのビジネス動向や市場トレンドをクロスオーバーで眺めるジャーナリストの神尾寿氏が、3時間超の単独講演。'09年を迎えて起こる「携帯電話ビジネスの今後」を分析・論評する。
●開催日時:2008年12月12日(金)
13時30分 - 17時00分
●受講費
1名:2万9400円
2名以上:2万3520円(1人)
●会場:メルパルク東京
東京都港区芝公園2-5-20
TEL: 03-3433-7211
●講師:通信・ITSジャーナリスト 神尾寿 氏
●講演内容:09年の業界動向分析
(1)攻守入れ替わる気配の「キャリア競争」
08-09年冬春商戦の総評と分析
キャリア競争力に変化の兆し
市場環境の大きな変化
(2)好調ソフトバンクモバイルに危険信号
ソフトバンクモバイルの誤算と弱点
「危機」の内情と実態
09年、ソフトバンクモバイルは失速するか
(3)混迷と復活の端境にあるau
au失速はなぜ起きたのか。その構造と課題
「au復活のシナリオ」はあるか
auの可能性と、未だ解消しない不安要因
(4)ドコモ、次の10年への投資
ドコモの「次世代に向けた変革」とは何か
09年、ドコモが有利になる理由
ドコモの海外投資は成功するか
ドコモのチャンスと課題
(5)新興データ市場をテコに成長するイー・モバイル
イー・モバイルの優位性
新たな成長領域となるデータ市場
イー・モバイルの競争力はどこまで高くなるか
●講演内容:端末市場の冷え込みと、市場活性化への提言
(1)端末市場はなぜ「冷え込んだ」のか
“官製不況”は単なる責任転嫁。本当の原因は?
市場活性化と需要喚起に必要な要素
端末市場活性化に向けた販売モデル改革への提言
(2)端末メーカーと端末市場はどのように変わるか
端末市場の構造的変化
端末メーカー再編のシナリオ
「危ないメーカー」と「成長が厳しいメーカー」
(3)スマートフォンとどう向き合うか
09年が「スマートフォン元年」になる3つの理由
日本市場向けスマートフォンに必要な要素
ユーザーは「どのようなスマートフォン」を受け入れるか
(4)オープン系OSの今後と、その影響
オープン系OSの競争はどうなるか
優位的ポジションを取るための鍵は何か
オープン系OSは、日本市場にどう影響するか
(5)“今後のケータイ”に必要な要素/機能は何か
●講演内容:09年の注目分野・注目トレンド
(1)“パーソナライズ”は新市場となるか
パーソナライズの可能性と課題
ユーザー受容性が高いパーソナライズとは?
(2)ウィジェット+Webサービスが変えるコンテンツ市場
iウィジェットは次世代iモードポータル?
コンテンツ分野で重要となるトレンド
(3)「リアル連携サービス/ビジネス」の拡大
GPS、Bluetooth、赤外線通信が生み出す"連携ビジネス"
センサー活用という可能性
(4)コンシューマーFMCの可能性と課題
ホームブロードバンド+ケータイに足りないもの
コンシューマー向けFMCサービスの可能性と課題
デジタル家電、ホームネットワークとケータイ連携
ユーザー受容性が高いFMC型サービスとは何か
(5)ケータイ+「動画・放送」サービス連携、発展のシナリオ
映像ケータイの有効活用法
エリア限定放送の可能性と課題
ケータイ活用型 動画販売ビジネスの可能性
(6)クルマ連携という「新たな7000万台市場」の創出
自動車通信市場の現在と可能性
自動車市場のICT的なチャンスはどこか?
クルマ×通信で広がる新サービスとビジネス