スズキは、ゼネラルモーターズ(GM)との業務提携は今後も引き続き進めていくとの両社合意の下で、GMが保有するスズキ株を売却することで合意したと発表した。スズキとGMは1981年8月に資本・業務提携を締結したが、GMの業績が悪化した2006年に出資比率を20%から3%に引き下げ、業務提携関係は続けてきた。今回、GMの業績悪化が深刻化、残りの3%の株式も売却する。 両社は今後、自動車に関する先端技術の開発協力をはじめ既存のプロジェクトや新市場での協業など、積極的に推進していくことで合意している。 この合意は、スズキの鈴木修会長兼CEOとGM のリック・ワゴナー会長兼CEOが相互に確認し合った内容に基づくものであり、両社の取締役会で報告し、承認も得ている。 また、GMによるスズキ株式再取得の可能性についても「将来前向きに検討する」ことを確認したとしている。 GMは現在保有しているスズキの株式1641万3000株全数を18日に市場で売却する。スズキは同日、東京証券取引所の「ToSTNeT-2 による事前公表型の自己株式取得を通じてGM売却数と同数を市場から自己株式として取得する予定。 スズキの取得価格は17日の東証終値である1株当たり、1363円で、取得総額223億7091万9000円となる。 資金は、全額スズキの手元資金で賄う。 スズキの鈴木会長兼CEOは「GMとスズキは、ビジネスパートナーとして、これまでも常に率直な意見交換をしており、GMが資金調達上、その保有株式を処分する必要性に迫られた状況も十分理解したので、これに応じた。現在進行している個別プロジェクトは継続することでワゴナー会長とも電話会談を行って、直接確認し合っており、スズキの今後の経営方針に影響が及ぶことはない」とコメントしている。
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